同志社大学試験対策
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同志社大学は関西の名門『関関同立』の一つであり、西日本私大の最高峰。明治六大教育家の一人である新島襄により設立された同志社英学校を前身とする名門校であり、日本における最難関私大の一つである。旧帝大クラスの難関国公立大学志望者(京都大学・大阪大学、等)が多く併願してくるため、受験生のレベルは非常に高く、全体的に問題難度が標準的なこともあり、合格最低点がかなり高い(学部にもよるが70~80%程度必要)のが特徴である。基礎をしっかり固め、バランスのとれた総合的な学力を高めることが重要である。文系は全学部とも、英語200点・国語150点・選択科目150点で、英語の配点が高い。また、選択科目は得点調整が行われる。したがって、先ずは英語を優先的に勉強すべきであるといえる。過去問については全学部出題スタイル・傾向が同じのため、全学部の問題に取組むべきであろう。
目次 [非表示]
1 一般入試
1.1 英語
1.2 国語
1.3 選択教科
1.3.1 日本史
1.3.2 世界史
1.3.3 数学(文系)
1.3.4 数学(理系)
1.3.5 化学
1.3.6 政治経済
2 センター試験利用入試
2.1 文学部英文学科
2.2 文学部文化学科
2.3 社会学部
2.4 法学部
2.5 経済学部
2.6 商学部
2.7 政策学部
一般入試
英語
(100分)
約800語と約600語の長文読解問題2題と、和文英訳を含む会話文問題1題から成り立つ。
文量がかなり多く、質も高いため、高度な語彙力と相当な速読力・精読力を備えた総合的な英語力が要求される。しかし、設問自体は平易で素直なものが多く、一定の読解力·語彙力があれば7〜8割は得点できる。本文の約7割前後は一般的な単語帳・熟語集に載っている範囲で構成されているので、基本的な単語帳1冊〜2冊(高校で配布されているもので十分。参考としてZ会の速読英単語、またはターゲット1900など)、基本的な熟語集1冊程度、基礎的な文法書は完璧にしておきたい。長文対策としては「やっておきたい英語長文700」や「速読のプラチカ」などを用いるとよい。
読解重視であるが、長文内に基本的な文法問題も入るため、基礎的な文法知識は必要である。しかし、例年、単独での文法問題の出題は見られない。本文・設問ともに多義語が多く散見され、関関同立では関大に次ぐ出題量となっており、単語を覚える際は意識的にチェックしておきたい。読解問題では内容一致(不一致)問題の数が多いのが特徴で、関関同立でも際立っている。また読解問題では英文和訳が科され、単語・構文は難解なものは少ないものの、通常のストレートな訳では得点が難しく、配点も20点と高いため、同志社英語最大の合否ポイントと言える難問である。前後の文脈をしっかり考慮してなんの技巧もない貧弱な日本語にならないようにしたい。会話文問題は会話文形式をとっているが、会話特有表現などはあまり出題されず、内容一致問題こそ出題されなくなったが、文脈の流れを押さえる読解力が要求される200〜300語程度のほとんど読解問題である。最後の英作文はそれほど難しくなく、基本例文レベルであるが、そのままの日本語を英訳するのは難しいため、自分で易しい日本語に置き換えた方がいいだろう。空所補充問題では熟語の一部をくりぬいて出題されるので基本的な熟語は暗記しておくとよい。
全体としては標準レベルであるが、試験時間の割りにかなり多くの英文を読む必要があり、日頃から高質の英文をよく読みこんでおくことが必須である。また長文の題材は「環境問題」や「文化比較」など頻出ジャンルのものを興味深く編みこんだものばかりなので、標準的な長文対策用の参考書や新聞を読むなどして背景知識を養っておくことも余裕があればやっておきたい。文化・文明や社会問題、学問などを題材にとった「歴史」が比較的頻出である。現代文の学習から相互にフィードバックされることも多いはずである。こと同志社の英語は日本語運用能力のセンスも大きく問われる。
出題傾向が比較的安定しているので、自分なりの時間配分や慣れなどを養う上で、過去問研究はかなり重要である。同志社大は近年知識系問題の増加にともない易化傾向にあるが、過去を遡るとかなり難解な年度も多いので、7〜8年分はやっておくといい。
同志社大学入試は、国語と選択科目(科目間調整も考慮して)で8割以上の高得点は困難なのと、配点的にも英語の得点勝負となる。「同志社英学校」と言われたように、合格には英語で一定水準の得点が望まれる出題スタイルとなっている。法学部と経済学部は英語の得点率が40%を下回るとその時点で不合格となる足きり制度があるが、このあたりの得点力だと制度がなくてもまず合格しない。英語が苦手だと不利であること必至であるため、全学部共通、英語での大量失点は避けたい。
全体としては偏差値の割りに難度は控えめで、標準レベルであるものの、上記の通り上位層の受験生がたくさん集まるため、平均点は非常に高く、競争率こそ近年低下してはいるが、入試としては難しい。ただ同時に難問・奇問はまず見受けられない良問揃いなので、創始者新島襄の理念の通り、地道な努力が報われ易い大学である。本番では決してケアレスミスはしないことが最重要事項である。
ただし2008年は、全体的に問題が難化し、文量も増加した。長文の語彙・構文レベルが上がり、会話文も前年度以前に比べると難しくなった感がある。これは近年易化傾向にあった難易度を、かつてのレベルに戻しつつあるものと思われる。
ただいずれにせよ、対応出来ないほどの急激な変化とは言えないだろう。実際、合格最低点は例年より下がったものの、合格者の平均点にはそれほど変化は見られない。
同志社は偏差値の割りに入試問題は易しめであるが、格式で言えば早稲田・慶應と並ぶ日本三大私学の一つである。
同志社志望の受験生であれば、どんな問題が出題されても真っ向から解答できるくらいの本格的な実力が、当然要求される学力の範囲内であると覚悟しておくべきである。
国語
(75分)
現代文1問 古文1問から成り立つ(ごくまれに古文に漢文も出題される)。
現代文は2,3ページにわたる超長文が出題される。一般的な現代文の入試やセンター入試の約1.5倍〜2倍の量が課されると思ってよい。まずは長さに圧倒されないようにしたい。典型的な大型評論問題で分量は多く、全体を関連させて読解しなければならない。ある程度の国語の一般常識や教養はあることは大前提。設問は良問ばかりで、内容説明が大半。選択肢の文の長さはやや多めだが、紛らわしいものはほとんどなく比較的易しめである。ただ設問数が少なく一問ごとの配点が高いので、極力落とさないようにしたい。センター試験の問題が練習によい。最後の記述問題は3つ、4つのポイントを40字内に収めなければならないため、かなりの要約力が問われる。そのため、下書きは必ず書いて失点を最小限にしたい。解き方は個人個人違うであろうが、先に記述の設問をみて文を読む中で関連するものに線を引きまとめておくとよいだろう。日頃からZ会などの添削問題をこなしておくと良い練習になる。過去問を解いた時も、解答を見るだけでなく誰かに添削してもらうとよい。かつて同志社大が公式発表していた内容では、記述問題の配点は30点、また句読点(。)が抜けた場合は30点減点対象となっていたが、これは今でも同様である。
古文は文法、文の主語、単語の意味、内容一致、30字記述から成り立つ。ただし、ごくまれに記述が出されない場合もある。古典の出典は多岐にわたり時代やジャンルも多様である。基本的な単語帳、文法書は万全にしておくべきである。記述問題はいかに内容が読み取れているかを問われるもので、やや難解。日頃から古典常識や読解力を十分に養っておくといいだろう。現代文同様、過去問は誰かに添削してもらうとよい。配点はかつての同志社の公式発表では20点完答であったが、現在は配点·部分点有無は発表されていない。なお漢文が出題されたときのために返り点の読み方ぐらいは覚えておきたい。
総合的にはやや難のレベルで、早稲田大や上智大ほどではないが、全国の私大国語入試でもトップクラス。英語·選択科目が基本〜標準レベルであり、英語での平均点は安定して高く、実際にはこれらの科目ではそれほど差はつかない。したがって国語で堅固に得点できれば他の受験生に差をつけられる、という点では早稲田大対策と似ている。現代文·古文ともに普段から質の高い問題に触れつつ、解きっ放しにせずに「どうして間違ったのか」を研究しながら自分なりの論理的な解法と読み方を確立しなければ、点数は安定しないであろう。なお、字が汚いと減点対象となるので、出来るだけ綺麗に書くようにしよう。
選択教科
(75分)
日本史、世界史、政治経済、数学から1つ選択する。試験開始後、自由に選択できるが、30分後に使用しない答案用紙は回収される。要するに、試験開始30分後までは選択科目の変更が可能である。なお本学の一般入試は文系全学部とも地理の選択不可である。
日本史
全部で60問前後。記述式のウェイトが高い構成となっている。難度は立命館と並んで関西私大屈指であるが、関関同立でも最も良問が多く、大半が教科書レベルからの出題。
しっかりと基礎を押さえ、山川日本史用語集の頻度C〜D程度の用語まで学習しておけば7割ほどは得点できるだろう。ただ、解答の単語自体は標準的でも問い方が難しく、また文化史や史料問題をはじめ、一部には難問もあり、8割を超える得点を目指す場合はかなり丁寧な学習が必要である。記述式が多いので漢字も日頃から対策しておくことが肝要。
日本史の学習範囲からはやや外れた一般教養的問題を絡めて出題してくる傾向があり、同志社大の特徴でもある。難しいか簡単かは個人の教養によるが、同志社志望レベルの受験生ならば答えて欲しい。また創立者「新島襄」が正確に答えられないと落ちる(という噂)、ということはもちろんないだろうが、よく問われるので押さえておこう。
世界史
堅実な努力が報われる問題といえる。概ね平易であり、問題の殆どが山川出版社の世界史Bの教科書から出題される。論述は課されず、記号問題7割、記述問題3割で構成されている。同志社の特徴として、正誤問題が毎年、出題されているため、過去問で慣れておく必要がある。傾向が安定しているため、得点調整で誤差は出るものの、9割、満点も十分に可能である。
数学(文系)
比較的易しく、文転者などセンター試験の数学で高得点が取れる受験生ならば満点も可能。出題範囲のほとんどが、ベクトル、数列、微積分、図形と方程式、三角関数など「数学U」「数学B」からの出題である。しかし、2次関数や確率などに絡めるような融合問題が出題されるので、「数学T」「数学A」の学習も必須である。総合的な思考力を問う問題が多いので、他私立大の文系数学と比較するとレベルが高い。しかし、本学の過去問はもちろんのこと、学校で配布される問題集やセンター試験の問題で丁寧に演習を重ねれば、合格点は狙える。
数学(理系)
数V・Cからの出題の多さが目立つが、比較的平易(理系の受験生から見ると)であるため、学校での教科書傍用問題集をやり終えたあと、入試対策の問題集を一冊完璧にすれば合格点に届くだろう。
化学
同志社のプライドであろう。たまに難しい問題が出るが、その他は『重要問題集』レベルなので、入試対策の問題集を一冊完璧にすれば合格点に届く。
政治経済
全体的に難問はあまりなく(国語は微妙だが)基本的な問題が多いため確固たる基礎力をしっかり身につければ合格できるだろう。全学部傾向はほぼ同じのため過去問には全学部とりくもう。2008年は日本近代史に関連する問題が出題された。近代外交史の学習もおろそかにしてはいけない。
センター試験利用入試
本学のセンター利用入試の特色は、多くの私大のように、センター試験のみで決まらず、二次試験が課せられる。また総定員に対する募集定員の比率もごく低い。国立大学の入試と異なり、センター試験の点数による足切りはないが、二次試験は大逆転ができるほどの配点でないため、やはりセンター試験の高得点が合格への鍵となる。
文学部英文学科
利用科目は英語1科目のみ。180点以上の得点がないと厳しい。二次試験は英語による面接。英検準一級程度の水準だが、外国人教員が面接官となることも多く、帰国子女などでない人は相当な努力が必要。
文学部文化学科
社会学部
センター試験の任意の3科目を利用できる。試験の時期は例年3月と非常に遅い。組み合わせはまったくの自由なので、理科+地歴+公民といった組み合わせも可能。A科目や工業数理なども利用できる。それだけにボーダーラインは非常に高い。ただし合否分布を見ると、得点率80%台前半での合格者も結構見られる反面、90%台後半の不合格者もいることから、あくまでセンターは足切りで、2次の小論文が合否の鍵ともいわれる。推測するにセンター試験が8割以上の受験者のみが小論文の採点対象になり、その中での合否はあくまで小論文の良し悪しで決めているとも考えられる。小論文は例年、質量ともに高水準であり周到な対策を要する。もっとも、小論文はどの大学でも誤字・脱字などが目立ち採点は減点方式となるのが普通である。「素晴らしいもの」を無理に書こうとする必要は無い。採点者の目から見てそのような答案が見られることはほとんど絶無だからである。形式・内容ともに読みやすく正確なものを書く努力をしたい。
法学部
経済学部
商学部
政策学部
2008年12月20日 18:52